hainekoのつれづれブログ

初めてブログを書いてみます。色んな人や好きな作品について徒然します。

お花は自分で育てられないから。19回目のつれづれ。

昨日は父の手術でした。

手術、とは言っても両足の付け根からカテーテルを入れるという手術です。

ただ、透析患者だったりして血管の中が弱くなっている父にとって、

とても少ない確率だけど危険があるかなっていう手術だったので、

無事終わってほっとしました。

 

始まる少し前から血圧も高くなり、緊張していたようです。

だから、その場には来れない孫である私の娘にラインでエールを送ってと前日頼むと、

「手術頑張れ!」

と、ファイト!のスタンプが。

「頑張ってね」、とかじゃないんやなぁ。二人の関係だからこその言葉使い。

私の娘にとって、父(じーじ)は小さな頃からまるで遊び友達のような関係です。

私たちがまだ一緒に暮らしていたころ、私は夜勤があるような仕事の時や、

帰りが遅い仕事が多かったので、小さな彼女とトランプしたりして

遊んでくれていたのは、私より早く家に帰っている父でした。

(面白がってたくさんしょうもないウソも教えてくれていたけど)

その後別で暮らしていても、大きくなりそれなりに難しくなってきても、

私の父と彼女の関係だけは相変わらずだったなと思いだします。

今回は「もうあかん」と言わずに、手術に向かいました。

 

 

無事ICUで目を開けた父は、「まだ生きてたか」って、弱弱しく笑っていました。

やっぱり怖かったのでしょう。

そのセリフをもう何度聞いたことか。父は何度も病院に運ばれて、緊急手術をしたり、

入院中に具合が悪くなって全身麻酔が必要な検査をされたりするたびに、

私たちを見るといつもそう言うのです。

脳内出血で倒れてから、今まで何度も何度もそんなことがあって

もう10年以上が経ちます。

 

いつだったか忘れたけれど、何度目かの「まだ生きてたか」に、

「憎まれっ子は世にはばかるねん」

笑いながら母が言っていたことをふと思い出します。

色々、あったよね。どんな夫婦にも、きっと穏やかな日々だけではなくて、

何度も別れようと思っただろうけど、今二人は夫婦でいる。

支えあって生きている。そこに愛だの恋だのなんて、もう無いかもしれなくても。

すごいな。子供の私たちにはわからない、二人の歴史があるのだろうな。

 

私にはできなかったし、それを悲しいとは実は思っていないからこそ、

色んな生き方があっていいって思っていて。

そしてそういう幸せがあることは、素直に良いなって思います。

 

 

 

そんなことを考えながら、帰り道に通る公園で、ふと目にしたもの。

名前もわからないけれど、綺麗な赤い花。

自分では上手く咲かせてあげられないから、外で咲いていてくれてありがとう。

こんな私でも、一応愛でる気持ちはあるのです。パシャリ。

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下のはラインカメラで加工してみました。色々やってみると面白い。

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何枚か撮っていたら、虫の姿が目に入ったので慌てて逃げだしたことは、

それは許してください。

 

 

 

拙い文章を、最後まで読んで下さった方、どうも有り難うございました。

またいつか、お会いできる日まで。