わたしのきもち。15回目のつれづれ。
hainekoのきもち。①
こんにちは、hainekoと申します。
私のことなので、つまらないお話です。自分の嫌な部分も見せてしまいます。
不定期に続きを書いていきます。
万が一お付き合いくださる方がいれば、とても嬉しいです。
「罪悪感。」
小学校の恐らく4年生くらいのある日のことです。
私はせっかくできたばかりの友達との待ち合わせの約束を破ってしまいました。
家からすぐ近くの待ち合わせ場所に、彼女は立っていました。
私は、着いたけれど少し離れた木の陰から、彼女が待ってくれているのを見たのに、
どうしてもどうしても怖くてそこに行けませんでした。
家に戻ってきてしまってから何度も何度も後悔をしました。
遅れてもごめんなさいって行けばよかった。遅れるよりひどいことをした。
彼女は当然こんなひどいことをした私を許しませんでした。
私がびくびくしながら家に戻った少し後です。
私の家までやってきて、母に手紙を言付けました。
私が家にいるのに、会わなくてよいからと手紙を渡されたからか、
母は心配しながらその手紙を私に渡してくれました。
中味はもちろん、「あなたとはぜっこうします」っていう内容でした。
「だからこれから話しかけないで」と。
「ぜっこう」という言葉を初めて自分が受けて、心が縮む思いでした。
もちろん自分が悪いことは、それくらいは分かっていました。
私は、ショックだったけれど当然だと思ったし、
どこかで手紙だったことに安堵していた気がします。
彼女は転校生で、しっかりした綺麗な女の子だったように記憶しています。
人見知りなので自分から声をかけたりできなかった私に話しかけてきてくれて、
なぜだか「親友」と呼び、仲良くしてくれていました。
今思うと、彼女のようなクラスのリーダー的な人と自分が友達だなんて、
なんだか分不相応に感じていた気がします。
何かあったらすぐ、私なんて友達って思ってもらえなくなる。
だからなのかあの日、遅れてしまったことがもうパニックでした。
彼女に怒られるのが怖かったんです。
私はズルい子でした。待つ人の気持ちも考えず、自分の気持ちを優先して逃げた。
だから、はっきりと「ぜっこう」という罰を与えてもらって、ほっとしたのです。
彼女はその翌日以降、気持ちがいいくらいきっぱりとしていました。
何か言われるかもとびくびくしていた臆病な私に、彼女がしたことはただ、
私と話さなくなったことだけでした。
だからクラスの中で私がいづらくなってしまったとかそういうことはなかった。
絶交と言われても、無視するといわれても、一言謝っておくべきだったのに、
私はそれでもう、終わらせてしまったのです。
私は間違っていた。
怒られてもちゃんと行くべきだったし、それが出来なかったなら
せめてきちんと謝るべきだった。
後から思っても、もうあの日は戻りません。
この出来事を、私は忘れることが出来ずに生きてきました。
ものすごく後悔した出来事として。二度とあんなことはしないようにと心に刻んで。
これが恐らく最初に生まれた「罪悪感」でした。
幼稚園から小学校5年生までいたあの町で、私は結構楽しくやってはいたのです。
おんなじようにおとなしいお友達と。
まだまだ学校が好きだと思えた時代。
たった一つ自分のせいで影を落とすことになった記憶がそれでした。
その後、私は5年生の夏、転校することになります。
【つづく】